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ベトナム人外国人エンジニア採用で「成果が出る企業」と「出ない企業」の決定的な違い

  • 採用・面接
なぜベトナム人外国人エンジニア採用で決定的な違い!せいちょうできる企業と成長できない企業

長年、外国人エンジニアの採用支援に携わってきて、ある事実に気づきました。同じ国籍、同じスキルセット、同じ経歴を持つエンジニアが、ある企業では半年で戦力になり、別の企業では3ヶ月で辞めていく。この差はいったい、どこから来るのでしょうか。

成果の差は、人材ではなく「設計」で決まる

リクルート

ベトナム人の外国人エンジニア採用に取り組む企業は、ここ数年で急増しています。それと同時に、「うまくいく企業」と「うまくいかない企業」の差も、じわじわと広がっています。
採用がうまくいかなかった企業の担当者から、よくこんな言葉を聞きます。「正直、ベトナム人エンジニアとの相性が悪かったのかもしれません」。
でも、同じ時期に同じレベルのエンジニアを採用して、まったく違う結果を出している企業が必ずあります。相性の問題なら、その差はなぜ生まれるのでしょう。
私が見てきた限り、成否を分けているのは「人材の質」でも「相性」でもありません。採用を単なる人員補充として捉えているか、組織設計の一部として捉えているか。
その違いだけです。つまり、問題は人材ではなく、企業側の設計力にあるのです。

外国人エンジニア採用は「採るまで」より「採った後」で差がつく

GOODとBAD

外国人エンジニア採用で最初に理解すべきことがあります。成否を左右するのは採用活動そのものではなく、入社後の「運用設計」だということです。
業務指示をどう出すか。評価をどう伝えるか。育成の道筋をどう描くか。日常のコミュニケーションをどう設計するか。
これらが整っていない企業では、どれだけ優秀なエンジニアを採用しても、パフォーマンスは安定しません。
日本企業にありがちな「察する文化」や「暗黙の了解」は、外国人エンジニアには通用しないからです。一方、運用設計がしっかりしている企業では、外国人エンジニアが短期間で戦力化し、やがて組織の中核人材へと成長していきます。採用の本質は、採用活動ではなく「採った後」にある。これが、現場で見てきた結論です。

「いい感じに」が通じない理由——指示の明確化が生産性を左右する

5つのポイント

外国人エンジニアと仕事をする上で、最初に壁になるのが「指示の曖昧さ」です。
「これ、いい感じにしておいて」「前回と同じ雰囲気で頼む」。日本人同士なら文脈で補完できるこの言葉が、外国人エンジニアには届きません。
これは能力の問題ではありません。補完に必要な文脈が、まだ共有されていないだけです。
外国人エンジニアへの指示で大切なのは、この5つを毎回セットで伝えることです。

  • 目的(なぜやるのか)
  • 背景(何のプロジェクトか)
  • 成果物(何を作るのか)
  • 期限(いつまでか)
  • 品質基準(どのレベルが合格か)


最初から具体的に伝えることで、修正や手戻りが減り、コミュニケーションコストは大幅に下がります。

「何をすれば評価されるのか」が見えないと、外国人エンジニアは静かに離れていく

退職届

ベトナム人エンジニアに共通する特徴として、成長意欲の高さがあります。自分が今どこにいて、どこに向かっているかを、常に意識しています。だからこそ、「評価基準が見えない」状態が、じわじわと離職につながります。
不満をぶつけてくれればまだいいのですが、多くの場合何も言わずに転職活動を始めます。
日本企業でありがちなのは、評価の軸が「感覚」で動いているケースです。頑張っている姿勢、報連相の丁寧さ、場の空気への貢献。日本人同士なら共有できるこの軸が、外国人エンジニアには見えていない。
その結果、「どう頑張ればいいかわからない」という不安が積み重なっていきます。
解決策はシンプルです。評価基準を言語化して渡す。月に一度、短くていいので1on1でフィードバックを伝える。それだけで、エンジニアの安心感と定着率は大きく変わります。評価の透明性が高い企業ほど、外国人エンジニアは長期的に貢献するようになります。

評価基準の明文化と月次フィードバックを導入した企業では、外国人エンジニアの1年定着率が30〜40%改善するケースが多く見られます。
難しい制度改革は必要なく、「見えていないものを見えるようにする」だけで変わります。

即戦力だけを求めると、採用の選択肢が狭まる——育成前提の設計が成果を最大化する

人材育成

「即戦力の外国人エンジニアが欲しい」という声をよく聞きます。育てる余裕がないから、すぐ動ける人が欲しい。その気持ちはよくわかります。

ただ、即戦力の外国人エンジニアは採用競争が激しく、高コストになりがちです。
さらに、育成設計がない環境には、優秀なエンジニアほど長く居続けてくれません。成長の機会が見えないからです。
一方、「数ヶ月〜1年で戦力化する」という前提で採用設計をしている企業は、母集団が広がります。ポテンシャルのあるエンジニアを採用し、育てながら定着させる。
この循環が回り始めると、採用コストは下がり、長期的な競争力が積み上がっていきます。育成前提の採用が、結果として最も効率の高い採用になるのです。

外国人エンジニアの採用失敗は、改善できる

設計を表す

外国人エンジニア採用がうまくいかないとき、原因を人材に求めたくなる気持ちはわかります。でも、長年この現場を見てきた経験から言えば、準備が整った企業で「合わない」エンジニアはほとんどいません。
設計不足、運用不足、コミュニケーション不足——これらはすべて、改善できる要素です。成功している企業は、これらを採用前から設計しています。外国人エンジニアの採用は、運ではありません。
適切な設計があれば、再現できるプロセスです。

設計すれば、成果は必ず再現できる

組織を表す

指示を明確にする。評価基準を言語化する。育成の道筋を設計する。情報を共有できる仕組みをつくる。
これらは、外国人エンジニアのための「特別対応」ではありません。どんな人材が入ってきても機能する、強い組織の基本です。
適切な設計を行えば、ベトナム人外国人エンジニアの採用は、安定した成果を生む仕組みになります。採用を「運」で終わらせないために、まず「採った後」の設計から見直してみてください。

現場で感じるのは、「人材が変われば結果が変わる」と思っている企業と、「設計が変われば結果が変わる」と知っている企業の差が、年々開いているということです。
外国人エンジニア採用を検討しているなら、採用活動より先に、運用設計を整えることから始めてみてください。

まとめ

今回は、ベトナム人外国人エンジニアの採用で成果が出る企業と出ない企業の違いを、指示設計・評価制度・育成方針・コミュニケーション設計の4つの観点から解説しました。

  1. 成果の差は人材の質ではなく、採用後の「設計」があるかどうかで決まる。
  2. 外国人エンジニア採用の本質は「採るまで」ではなく「採った後の運用設計」にある。
  3. 指示は目的・背景・成果物・期限・品質基準の5つをセットで伝えることで、手戻りが激減する。
  4. 評価基準の言語化と定期的なフィードバックが、定着率を大きく左右する。
  5. 即戦力だけを求めず、育成前提で採用設計することが長期的な競争力につながる。
  6. 外国人エンジニア採用の失敗はすべて改善できる。採用は運ではなく、再現可能なプロセスだ。

「設計が大事なのはわかった。でも、何から手をつければいいのかわからない」——そう感じた方も多いのではないでしょうか。

指示の設計、評価制度の言語化、育成計画の策定。頭ではわかっていても、自社の状況に合わせて落とし込むのは簡単ではありません。
外国人エンジニアの採用は、設計さえ整えば成果は出ます。一人で抱え込まず、まずは現状をお聞かせください。

投稿者プロフィール

VN NOmad
VN NOmadITマネージャー
ベトナム在住7年目のITマネージャー。IT事業の管理をしながら、現地スタッフのマネジメントや営業にも関わっています。海外で働くリアルな日常、異文化の中での気づき、失敗から学んだことなどを、ゆるく分かりやすく発信中。趣味はカフェ巡り、食べ歩き、読書、ウォーキング。
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