- 2026.02.24
ベトナム人のITエンジニアの面接術
- 採用・面接

日本のIT企業において、ベトナム人エンジニアの採用は年々増加しています。特に日本語N1〜N2レベル※のエンジニアは、日本語でのコミュニケーションが可能であり、即戦力として期待される存在です。
しかし、日本語力を面接でどのように評価すべきか悩む場面も多いでしょう。
本コラムでは、N1〜N2レベルのベトナム人エンジニアを正確に評価できるよう、文化理解・質問方法・注意点を体系的にまとめました。
※日本語力試験のN1,N2です。以下同様です。
日本語N1〜N2のベトナム人エンジニアの特徴を理解する

N1でも「日本語特有の曖昧表現」には課題があるケースもあります。
N1は“読む・聞く”能力が高い一方、
- 技術的な説明
- 抽象的な議論
- 日本特有の曖昧表現 には苦戦することがあります。
N2の場合はさらに、
- 長い質問
- 比喩表現
- 遠回しの言い方
が理解しづらい傾向があります。
面接では「短く・具体的に・結論から」質問することが重要です。
「短く・具体的に・結論から」質問することにより、こうした工夫だけで、ミスコミュニケーションを大幅に減らすことができます。
ベトナム語を話せなくても理解しておくべき文化的ポイント
自己アピールが控えめな人もいる
ベトナム人は謙虚さを重んじることもあるため、「自分がやったこと」を強く主張しないこともあります。
役割・成果・工夫点を細かく聞き出すと「強み」などが引き出せることもあるでしょう。
「はい」が必ずしも「理解した」を意味しない
質問に対して「はい」と答えても、実際には内容を十分に理解していないケースがあります。特にN2レベルでは、理解の確認を丁寧に行うことが大切です。
「今の説明を、あなたの言葉で教えてもらえますか?」と問い返すだけで、理解度の差が明確になります。
論理的・技術的な表現は得意な傾向がある
一般的にベトナム人エンジニアは数学・理系科目への適性が高く、技術的なロジックを正確に説明する能力を持っていることが多いです。
語彙や表現がぎこちなくても、内容の論理性を重視して評価することが大切です。
面接で気をつけるべき質問の仕方

抽象的な質問は避ける
「あなたの強みは何ですか?」 「どんなエンジニアになりたいですか?」 などの抽象質問は、文化的に答えにくい傾向があります。
具体的な質問に変換する
- 「前のプロジェクトで、あなたが担当した部分はどこですか?」
- 「その中で一番難しかった点は何ですか?」
- 「あなたが工夫した点を教えてください」
このように具体化すると、応募者の実力が見えやすくなります。
ベトナム人ITエンジニア向け 面接質問リスト(N1〜N2向け)

技術スキル・コミュニケーション力・仕事への姿勢に関する質問
※N1〜N2レベルの応募者でも理解しやすいよう、短く・具体的な表現にしています。
技術スキルを確認する質問
- 直近のプロジェクトで、あなたが担当した作業を具体的に教えてください。
- そのプロジェクトで使った言語・フレームワークは何ですか?
- 一番難しかった技術的な問題は何でしたか?どう解決しましたか?
- コードレビューでは、どんな点を意識していますか?
- 新しい技術を学ぶとき、どのように勉強していますか?
コミュニケーション力を確認する質問
- 問題が起きたとき、チームにどのように報告しますか?
- 日本人メンバーと働いた経験はありますか?その時の課題は何でしたか?
- 誤解が起きたとき、どのように解消しましたか?
- 自分の意見が通らないとき、どのように対応しますか?
仕事への姿勢・価値観を確認する質問
- 仕事で大切にしていることを教えてください。
- これまでの失敗経験と、そこから学んだことを教えてください。
- 長期的に、どのようなエンジニアになりたいですか?
- 日本で働くうえで、不安に感じていることはありますか?
日本語力を確認する質問(N1〜N2向け)
- 技術的な内容を、日本語で簡単に説明してみてください。
- 日本語で仕事をするうえで、難しいと感じる点はありますか?
- 日本語をどのように勉強していますか?
面接を成功させるための“最後の一工夫”

最初の3分で安心させる
ベトナム人は緊張しやすいため、冒頭で
- 「リラックスして話してください」
- 「あなたの経験を知るための面接です」
と伝えるだけで、回答の質が大きく変わります。
話を遮らず、最後まで聞く
日本語で話す際、言葉を探す時間が必要です。 途中で遮らず、少し長めに待つ姿勢が大切です。
面接後のフィードバックも丁寧に
合否に関わらず、面接後に簡単なフィードバックを伝えることで、企業への印象が大きく向上します。
採用に至らなかった場合でも、将来的な再応募や口コミによる人材紹介につながることがあるため、丁寧な対応を心がけましょう。
まとめ-NI~N2であれば日本語で、面接の場で、日本語力やコミュニケーション力も十分に確認できるでしょう。

ベトナム人ITエンジニアを採用する場合、日本語力は関心の高い項目のうちのひとつでしょう。
重要なのは、 次の4点です。
- 質問を短く・具体的にする
- 文化的背景を理解する
- 理解確認を丁寧に行う
- 自己アピールを引き出す工夫をする
これらを押さえるだけで、 ベトナム人エンジニアの“本当の実力”が見える面接になります。
また、採用後の定着・活躍を支援する仕組み——オンボーディング、日本語サポート、メンター制度なども含めて検討することで、採用成功率はさらに高まります。
面接はゴールではなく、長期的な関係づくりのスタートです。
ベトナム人エンジニアの採用でお困りの方へ

「どんな質問をすれば実力を正しく見極められるか」「日本語でのやり取りに不安がある」「採用後の定着までサポートしてほしい」——そのようなお悩みに、私たちは豊富な支援実績でお応えします。
ベトナム人ITエンジニアの採用・定着支援に関するご相談は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
投稿者プロフィール

- ITエンジニア紹介 システムエンジニアリングサービス(SES)営業 受託システム開発営業 採用担当
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現在、営業として、ITエンジニア紹介、システムエンジニアリングサービス(SES)、受託システム開発を担当し、採用活動も行っています。
ITエンジニア紹介業務では、お客様の求める価値を丁寧に汲み取り、最適なマッチングを創出することを目指しております。
プライベートではジョギングで体を動かしたり、それから、ゆっくりとリラックスする時間を大切にしています。
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