- 2026.01.19
ベトナムIT人材の採用|3つの方法の違いと使い分け
- 採用・面接

ベトナムでITエンジニアを採用する方法はさまざまですが、採用手段の特徴を理解していないと、「応募が来ない」「ミスマッチが多い」といった問題が起こります。
今回は、人材紹介・求人広告・リファラル採用の違いと、それぞれの活用ポイントをご紹介します。
ベトナムIT人材市場の現状

ベトナムIT人材市場は年々拡大しており、多くの日系企業が現地でのエンジニア採用を強化しています。ベトナム情報通信省の統計によれば、IT産業はベトナムの経済成長をけん引する重要なセクターとなっています。しかし、優秀な人材は複数企業から引く手あまたの状態であり、採用競争は激化しています。
そのため、自社にあった採用手段を選択し、効果的に運用することが成功のカギとなります。
採用手段を選ぶ際には、採用の緊急度・予算・求めるスキルレベル・採用人数などの要素を総合的に判断する必要があります。
主要な3つの採用手段について詳しく解説していきます。
ベトナム人材の採用方法 1:人材紹介(紹介会社経由)

プロのエージェントが要件に合った候補者を紹介してくれる方法です。
採用までのスピードが早く、一定のスキルや語学レベルを持った候補者に出会いやすいのが強みです。
ベトナムには、日経・現地系を含めた多数の人材紹介会社が存在しており、IT業界に特化したエージェントも増えています。エージェントは企業と求職者の間に立ち、双方のニーズをマッチングさせる役割を果たします。
メリット
非公開人材・即戦力に出会える
エージェントは独自のネットワークを持っており、求人サイトには登録していない優秀な転職潜在層にもアプローチできます。特に、現職に満足しているが条件次第では転職を考えているような入スキル人材との接点を持てるのは大きな利点です。
書類選考や面談日程の調整も代行してくれる
採用担当者の工数を大幅に削減できます。エージェントが事前に候補者をスクリーニングし、要件にあった人材を紹介してくれるため採用プロセスが効率化されます。また、給料交渉やオファー条件の調整などもサポートしてくれます。
市場動向や給与相場の情報提供
経験豊富なエージェントからはベトナムIT人材の最新給与水準や人材トレンド、競合他社の採用動向などの貴重な情報を得られます。
デメリット
採用時に年収の1〜2ヶ月分の手数料が発生
成功報酬型が一般的です。採用が決定した際には候補者の年収の一定割合を支払う必要があります。複数名を採用する場合コストが大きくなる点は考慮が必要です。
エージェント任せにすると、ミスマッチのリスクも
要件や企業文化を正確に伝えないと、スキルは高くても社風に合わない人材が紹介されることがあります。エージェントとの密なコミュニケーションが重要になります。
エージェントの質にばらつきがある
業界知識が浅いエージェントの場合は技術要件を正しく理解できず的外れな候補者を紹介されることもあります。AsianTech.LinkはIT企業が運営する人材紹介サービスなので、要件の理解が深く、候補者のスキルの見極めにも長けています。ですので、ミスマッチが起きにくいという特徴があるサービスです。
おすすめシーン
- 急ぎの採用が必要
- 日本語能力や高度な技術要件が求められるポジション
- 採用工数をかけられないスタートアップや小規模チーム
- マネージャークラスなどピンポイントで即戦力が必要な場合に最適です。
ベトナム人材の採用方法 2:求人広告(求人サイト・SNS)

求人サイトやSNSを使って企業が自ら募集を出す方法です。
掲載コストが低く、広くアプローチできるのが特徴です。
ベトナムで人気の求人サイトには、VietnamWorks、CareerBuilder、TopCV、ITviecなどがあります。また、FacebookグループやLinkedInも若いエンジニアを中心に活用されています。
メリット
コストを抑えて多くの人に見てもらえる
求人サイトの掲載料は月額制や掲載期間制が多く、人材紹介に比べて費用を抑えられます。無料で利用できるSNSプラットフォームもあり、予算が限られている企業にも適しています。
応募者の母集団形成に向いている
幅広い層にリーチできるため、多数の応募を集めることができます。特に認知度のある企業や魅力的な待遇を提示できる場合、多くの候補者と出会えます。
企業のブランディングにも効果的
求人広告は自社の魅力を直接アピールできる機会でもあります。企業文化・働く環境・技術スタック・成長機会などを効果的に発信することで、採用だけでなく企業認知度の向上にもつながります。
デメリット
スクリーニングに時間がかかる
応募数が多い場合、書類選考や初期面談に多くの時間を要します。採用担当者の負担が増える可能性があります。
応募者の質にバラつきがある
要件を満たしていない応募も多く含まれるため、適切な候補者を見極めるスキルが求められます。特に人気のある求人サイトでは、とりあえず応募するという文化もありミスマッチな応募が増えることもあります。
おすすめシーン
- 複数名の同時採用を計画している
- 未経験者や若手エンジニアを育成する方針
- 会社の認知度を向上したい
- じっくり候補者を選びたい
ベトナムIT人材の採用方法 3:リファラル採用(知人・社員紹介)

社内のエンジニアや関係者から知人・友人を紹介してもらう採用方法です。
紹介者が候補者の人柄やスキルをある程度知っているため、早期離職が少ない傾向にあります。 ベトナムでは人間関係を重視する文化があり、リファラル採用は特に効果的な手段となります。
優秀なエンジニアは同じく優秀な仲間とのネットワークを持っていることが多く、質の高い採用につながりやすいです。
メリット
信頼性が高くミスマッチが少ない
紹介者が候補者の働きぶりやスキル、人柄を把握しているため企業文化との適合性を事前に判断することができます。また、候補者側も紹介者を通じて企業の実情を知ることができるため、入社後のギャップが少なくなります。
採用コストを大幅に削減できる
外部サービスを利用しないため、消火報酬を支払ったとしても人材紹介会社の手数料と比べて大幅にコストを抑えられます。
デメリット
紹介数が限られているため大量採用には不向き
社員のネットワークには限界があるため、短期間で大量の人材を確保することは難しいです。
社内の人間関係に栄養する可能性
紹介した候補者が早期退職したり、パフォーマンスが低い場合、紹介者との関係に影響が出ることがあります。また、同じコミュニティからの採用が続くと多様性が失われるリスクもあります。
おすすめシーン
- 長期的なチーム構築を目指している企業
- 既存メンバーの満足度が高く、良好な職場環境が整っている企業
- 採用予算を抑えつつ質の高い人材を獲得したい企業
ベトナムIT人材採用方法別の比較と選び方

| 採用手段 | コスト | スピード | 人材の質 | 工数 | 適した採用人数 |
|---|---|---|---|---|---|
| 人材紹介 | 高 | 速い | 高い | 低 | 1~数名 |
| 求人広告 | 低〜中 | 普通 | バラつきあり | 高 | 複数名 |
| リファラル | 低 | 早い | 高い | 低 | 1~数名 |
採用成功のポイントは、これらの手段を単独で使うのではなく、状況に応じて組み合わせることです。
自社の採用ニーズ・予算・タイムライン・求める人材像などを明確にした上で、最適な採用チャネルを選択しましょう。
また、採用活動を開始する前に自社の魅力を明確に言語化しておくことも重要です。
技術スタック、キャリアパス、教育制度、働く環境など、ベトナムIT人材が重視するポイントを抑えた訴求を行うことがどの採用手段を使っても効果が高まります。
まとめ ベトナムIT人材採用を成功させるために
ベトナムIT人材の採用において、人材紹介・求人広告・リファラル採用にはそれぞれ異なる強みと弱みがあります。採用ポジションの難易度や急ぎ具合、予算、採用人数などに応じて、複数の手段を戦略的に組み合わせることが成功のポイントです。
また、どの手段を選ぶにしてもベトナム人材の特性や市場動向を理解し、魅力的な労働環境や成長機会を提供することが重要です。
継続的な採用活動を通じて自社に最適な採用チャネルを見つけ、優秀なエンジニアチームを構築していきましょう。
海外人材の採用に関しては、下記の記事も参考にしてみてください。
徹底解説!ベトナムでITエンジニアを採用する際の注意点と成功のポイント
投稿者プロフィール

- ITマネージャー
- ベトナム在住7年目のITマネージャー。IT事業の管理をしながら、現地スタッフのマネジメントや営業にも関わっています。海外で働くリアルな日常、異文化の中での気づき、失敗から学んだことなどを、ゆるく分かりやすく発信中。趣味はカフェ巡り、食べ歩き、読書、ウォーキング。
最新の投稿
採用・面接2026.01.19ベトナムIT人材の採用|3つの方法の違いと使い分け
人事・組織2026.01.13ベトナム人エンジニアが退職する主な理由と定着させるための工夫
人事・組織2025.12.22日本企業がベトナム人エンジニアから信頼を得るためのポイント
人事・組織2025.12.15【ベトナム人エンジニア】定着と活躍を支える!マネジメント術を徹底解説!
